わたあめ―kimi to hajimete―
私はアキに話した。
バイト先に神田が来て、クリスマスプレゼントをくれたことやさっきのことも。
話終わると、アキが撫でるのをやめて私に面と向かって言った。
「カノは……
神田をどう思ってるの?」
「……………え?」
私……?
私は………
「分からない……」
好きって何?
それに………
「私には誰かを好きになる資格なんて……」
バシッ―
「…………った」
アキ?
アキを見ると泣いていた。
「資格がない?
なにそれ………
バッカじゃないの!!」
「………アキ…」
「ねぇ!なんで……
いつも自分を追い込むの!?もう何回も悔やんだでしょ!?」
悲鳴のようなアキの怒りが私の心に深く突き刺さった。