わたあめ―kimi to hajimete―
「アキ、あのね……」
とにかく、落ち着いて話そう。そう思って、私は話しかけた。けど…
「なによ?!
だいたいカノは自分勝手よ!!」
…………え?
「そんなに、自分を不幸にして楽しい?!勝手にいなくなったり、死のうとしたり、周りの……っあたしや和希の気持ち考えたことある?!」
はぁ…はぁ…
一気にまくし立てるように叫んだアキは肩で息をしながら私を睨んだ。
和君やアキの気持ち…?
愕然とした……
アキや和君の優しさに甘えて、2人の気持ちなんて考えてなかった。
愕然としている私を見てアキは語りかけるように優しい目を私に向けた。