わたあめ―kimi to hajimete―
正直、アキの言葉は嬉しい。
でも、アキと私に繋がりがあるってことがバレたら………っ!!
想像しただけで顔から血の気が引いた……。
(それだけは避けなきゃっ)
思わず、拳を握りしめた。
アキがこのときどんな表情をしていたのかなんて気づきもしないまま。
「大丈夫だよ。」
「アキ……。」
「ねぇ、カノ。これだけは言っとくね。私は…、カノのこと大好きだよ♪」
「私もだよ。……でも、アキまで白い目で見られたくないっ!ア…ッ、アキが、私のせいで……っ」
涙が溢れて止まらなかった。
アキは大事な親友だ。
だけど、私と仲が良いことが知れたら、白い目で見られる可能性が大きい。
そんなのは嫌だ!!!
アキは構わないと言ってくれてる。もし、立場が逆なら私も構わない。
分かってる。
でも、私がダメなんだ。
だから、徹底して学校ではアキと接しないようにした。
話もしなければ、目を合わせることもない。
そんな思いを巡らせてると―――