わたあめ―kimi to hajimete―
神田の家の玄関前まで来たところで、時間を確認しようと携帯を開くと、
『メール1件』
相手は…『神田』
開くとたった一行の文だった。
『ゴメン、無理』
やっぱり、嫌われたんだ…。
今までだって、散々嫌われて当然のこともしてきたし、いっぱい傷付けた。
それでも、優しく接してくれた神田に私は甘えてた。
胸元を見ると神田に貰ったネックレスがある。
それに手をあてて、
深呼吸。
よし!
私はチャイムに手を伸ばした。