わたあめ―kimi to hajimete―


「しばらく…このまま…」



耳元で囁いた神田の声。



仕方なく、両腕を神田の背中にまわすと、少しだけ力が緩んだ…









「…………あの、さ…」




抱き締められてしばらくたって、上から神田の声がした。



「なに…?」



「その、そろそろ……」





いつの間にか、私が神田に抱きついている格好になっていた
< 232 / 237 >

この作品をシェア

pagetop