わたあめ―kimi to hajimete―
「だって、ハルが持ってるもん!カノのメガネ♪」
な…、
「なんで……?」
「さぁ??でも、ふつークラスメートが忘れたものって後で届けようとするでしょ??」
「そ、そうなの??」
アキ以外は親しい人がいないからかそんな、『ふつー』の考えがわからない…。
「そうなの!
だから、その時謝れば?」
「あ、そっか!」
「よし!じゃあ、家まで競争!!
よ―――い!スタート♪」
勢いよくアキが走り出したので慌ててその後を追った。
「ちょっ、待ってよ――。」
――――――
追いついた頃に、
アキが驚くようなことを言った。
「今日のカノっていつもと、違うよね♪」