わたあめ―kimi to hajimete―


…な!?
なんか嫌だ!!


「は、離して!!」


顔がなぜか熱くなる。


「やだ。
危ないし。
しっかり掴まってないと行かないよ。」



………っつ!!



「わかった!分かったから!!
手離してよ!!」



「よし!じゃあ出―発!!」


バイクはどんどん加速していったから私は彼の腰を掴んだまま離すことが出来なかった。



普段から休みの日にアキとバイクでドライブしたりするがそれぞれの運転で行くため、後ろに乗ったのは初めてだった。




でも今は、
彼がなぜ私の行こうとしてる先を知っているのだろうか?
を考えていた。



私のバイト先は、
学校から離れていて街中にあるし、未成年は絶対に入れないからだ。




それなのに彼のバイクは正確に私のバイト先に向かって行った―――
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