わたあめ―kimi to hajimete―
お見舞い
―翌日―
私は今、神田春哉の住む家の近くにある公園にいた。
今日は土曜日で
アキが直接、ノートを渡しに行くからせっかくだし一緒に行こうと言ったから。
(ほら、やっぱ私のせいで風邪ひかせたみたいなもんだし!)
そう思って、近くまでは一緒に来たけれど、私は足がすくんでしまって、アキが1人でノートを渡しに行っている。
(やっぱまだ怖いや…)
頭では大丈夫だと分かっていても身体はまだ覚えている。
(アキ…ゴメンね…。)
ポンポン!
肩を叩かれて、振り向くと
少し呆れた顔のアキが立っていた。
「今度は何考えちゃったの??」
………ホントに。
「ホントにアキは何でもお見通しなんだね。」
「なに言ってんの、
私のことならカノだって
お見通しのくせに♪」
「そりゃあ、
アキのことだもん♪」
「私もカノのことだからだよ♪」
顔を見合わせて笑った。