わたあめ―kimi to hajimete―
―月曜日―
神田春哉は元気に登校していた。
(良かった。
これでもう関わらなくてすむ―…。)
正直、ホッとしていた。
もう関わらなくてすむ。
もう嫌だった。
神田春哉と関わるのは。
相手にされるのも
相手するのも。
7月になり、
席替えがあった。
(やった!窓際の後ろだ!)
居眠りに最適な!……ゴホッ…日当たりのいい場所があたってよかった♪
(アキ……は?)
あ、いた!
廊下側から三列目にいた。
(ちょっと遠いけど、
近すぎると甘えてしまうから………
うん!いいや!)
普段の生活を取り戻そうとしていた私は、
徐々に神田春哉の存在を忘れていった。