わたあめ―kimi to hajimete―


「お疲れさまでーす!!」





私はいつも通り夜のバイトを終えて駅に向かって歩いていた。





今日も上手く弾けた♪
明日は休みだしアキと遊びに行こうかな〜♪


思わず顔が綻ぶ。
ずっとバイトでお互い時間が合わなくてまだ遊んでなかったし。






突然背後から肩を掴まれた。



「ねぇ!今ヒマ?!俺らと遊ばない?♪」



振り返るとそこには5人の男がニヤニヤしながら立っていた。

男たちの後ろにはワンボックスカーが止まっていた。




チッ!


思わず舌打ちした。

油断してた。
普段は早歩きで駅に向かってたし話かけられても無視してたのに!
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