わたあめ―kimi to hajimete―


「あの〜話が見えないんだけど……」



しまった。
お母さんの存在忘れてた!!

(なんて説明すればいいんだろう…)


「えっと、つまり…。」



神田君に助けてもらったいきさつをお母さんに話した。


話終えると、
抱きしめられた。



(な、なに…!?)


「怖かったでしょ…
もう大丈夫だからね。」


さっき神田に言われた言葉だった。



「…神田君が助けてくれましたから。」






「ココア飲める?」


いつの間にか、
マグを持って神田が立っていた。

「…ありがとう」


ココアを飲むと体が温まっていった。

(おいし―…)


「エラい!!
さすが私の息子!!!」



「さっきと言ってること違うんですけど…」



「細かいことは気にしなーい♪」



大らかなお母さんだなー。




学校では見たことのない
神田春哉がそこにいた。
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