わたあめ―kimi to hajimete―


「さて、説明してくれるか?」



「うん、あのね…………」


私は昨日からのことを細かく話した。




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「……そうか。
神田、ありがとな。
カノのこと助けてくれて。」


「いえ、そんな……。
あの、先生と橘さんっていったい……」


「まぁ、簡単に言うと…
『共通の知り合い』がいるんだ。な?」



「うん…。」


共通の知り合い。
この言葉をどう理解するかは聞いた本人の自由だ。




「じゃ、神田は送ってやる。」



「橘さんは?…
病院いった方がいいんじゃ…」



「どうする?」




「……行かない。
家に帰る。」




「分かった。」





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「それじゃ、課題ちゃんとしろよ。」


「へ〜い(汗)
橘さん、またね♪」





神田を送って、
車はアキが待つ自宅に向かった。
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