わたあめ―kimi to hajimete―


「あぁ―!マスターが泣かしてる――!!………」


突然起きて叫んだ佐藤君はまた眠りについてしまった。

それを見て、スタッフ全員爆笑した。


「よし!そろそろお開きにしようか!」


マスターの一声で解散となり、私は川崎さんに送ってもらった。



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お昼に私は神田に服と靴を返すため神田家を訪れた。


ピンポーン……


「はーい…」



ガチャッ



「こんにちは。」



「あら、香弥乃ちゃん!
いらっしゃい♪」


「この前はありがとうございました。あの、神田君はご在宅ですか??」


ドアを開けてくれたのは神田のお母さんだった。

「ごめんなさい。
今出掛けてるみたいなの。電話しようか…?」


「いえ、
この前借りてた服と靴を返しにきたんです。」


「あら、そのためにわざわざ?
ありがとう。
さ、あがって!」



「いえ、私はこれで…」


「ちょうど話し相手が欲しかったの。
ちょっとだけ!ね??」


お世話になったし、
ちょっとならいいかな。


「じゃぁ、お邪魔します。」

「どうぞ♪」
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