この美しくも醜い世界で、君は唯一の僕の真実
「捨てられてたから、安藤の交番に連れてったの。そしたら前の飼い主いらないって言うから私がもらったの」


ヒイロはオレの横に立つと、オレの背中を撫でてくれた。


「そんな得体の知らない犬なんて飼うんじゃねぇよ」

「得体は知れてるよ。獣医にも連れて行ったし」

その獣医ってとこで色々された。

もう二度と行きたくない。

「健康状態も良好。病気もしてないって」

ヒイロがどんなに説明しても男はオレを睨んでくる。
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