この美しくも醜い世界で、君は唯一の僕の真実
「ヒイロ!開けろ!」

男はドンドンとドアを叩くけどヒイロはチェーンロックまでかけて中に戻って行った。

オレもヒイロの後ろをついて行く。

ヒイロはソファーに座っていた。
「銀河おいで」

呼ばれてオレはヒイロの隣に座った。

ヒイロがオレの背中を撫でてくれる。

「銀河はこんなに良い子なのに」

ヒイロの顔から涙って水がどんどん流れてくる。

オレはそれを止めたくて涙を舐めとるけど止まらない。

「銀河ありがとう。なぐさめてくれて」

ヒイロがオレをギュッと抱きしめてくれた。

「銀河は私の夢なんだ。小さい頃からずっと犬が飼いたかったんだ。和樹にはずっと言ってたのに」

ヒイロの声はとても悲しくてオレも悲しくなってきた。
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