私が君に恋をした、


カチッ
ガサゴソ



しばらくの沈黙の後、友里は鞄からメモ帳を出して何かを書き始めた



私と輝は不思議そうに友里を見つめる




ピリッ


友里がメモ帳をちぎって輝に渡す



それから新しいメモ帳とペンを私に渡した




「京子と『だけ』メールするっていうのが嫌なんでしょ?私と亜美のアドレスも教えるから、3人なら周りから変に思われないと思うし。京子趣味合う人なかなかいないから、輝と趣味が一緒で嬉しいんだと思う。輝にはこのままメール続けてあげてほしい。亜美いいよね?」



友里も同じこと考えてたんだ


私たちじゃ京子の趣味の話に乗ってあげられない

やっとできた趣味が同じ友達


きっと京子はよろこんでるはずなんだ




私は渡されたメモ帳に自分のアドレスを書いて、輝に渡した



「輝、いいかな…?もし何か誤解が生まれても絶対なんとかするから!輝の恋も応援する!」




「わかった。2人ともありがとう…俺も車友達増えるのは嬉しいから…メールはやめないよ」



よかった
京子の毎日が楽しくなるといいな



それから明日、京子にそれとなく輝のこと聞いてみよう


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