SとNの法則
次の日学校に着くとやっぱり俺の嫌な予感は見事的中
「やぁやぁ灘ちゃん!おはよーさん」
にっこりと笑って目の前にたつのは桜井先輩
無視するより適当に挨拶した方が面倒なことにならないことを学んでる俺はしょうがなく口を開く
「…おはようございます」
灘がちゃんと挨拶してくれた!と騒ぐ先輩をほって歩きだそうとすると聞いたことのある声が耳に入ってきた
「あっれー?しいぴょんなんでこんな朝早くから校門前にいんのー、それに誰かと思ったら灘じゃーん」
聞き覚えのある声のする方に振り向くとやはりそこには、おっ久ーと手を振る五十嵐先輩がいた
「朝の挨拶は大事だからね、生徒会長自らが挨拶運動してるのさ、さぁ敬いたまえまこっちゃん!」
最悪だ、と思わず顔が歪む
桜井先輩と五十嵐先輩が揃うと100%の確率で面倒なことに巻き込まれる
あぁ、もうほんとついてない
「嘘だぁ!去年の風紀委員の時一回も朝の挨拶来なかったっしょ?サボり魔しいぴょん」
「何さ、まこだって来なかったじゃんかー!だいたいなんで遅刻魔のまこがこんな早くに学校…あっ、掃除サボって早朝登校になったんでしょ!やーい、やーい」
気付けば目の前で行われてる低レベルな争いそれを間近で見てこの人たちはほんとに俺よりも年上なのかと心底疑った