SとNの法則
「ねー聞いてよ灘!あの後私たち柊に何させられたと思う?昼休みなしで校内雑巾がけだよ、ありえねーよあの野郎!」
放課後になり部活に行こうと教室のドアを開けるとおもいっきり不満な顔した桜井先輩がいた
そしてぎゃあぎゃあと文句を口にしてる(うるさい)
「まーじーでありえねー、そう思わないか灘くんっ!」
「思いません」
思わず即答
「えー、灘ちん冷たーいそしてつまんなーい」
こいつ何なんだよ、とムカッとするもこの人はこういう人だと自分に言い聞かせて心を静める
落ち着け俺、
「冷たくありません、部活行きたいんでそこどいて下さい、邪魔以外の何でもないんですよ先輩」
少し強めの口調で言うと先輩は(珍しく)素直にはーい、と言って横にどいた
先輩が素直に言うことを聞くなんてめったないことなので思わずうろたえるも(だって本当に珍しい)顔に出さないようにしながらそのまま通りすぎ一人で部室に向かった
…つもりだった
「いやー久々に灘のユニホーム姿見れるなんて今日はツイてるぜ」
恐る恐る横を見ると上機嫌の先輩がスキップしてついて来ている
何でこーなる
「ちょっと先輩、ついて来ないで下さい。今から部活何ですよ」