SとNの法則
まず忘れた振りをしたら灘に私の存在を忘れられ(つまり無視された)
次に嘘泣きしたらたしかちょっといい感じになったけど結局嘘ってバレて更に灘を怒らせることになり
挙げ句の果て私が開き直るとまた更に灘を怒らせるという最悪の結果となった
あれ、私どうやってあの時許してもらえたんだっけ?
だんだんと蘇る記憶(過去の過ち)だが肝心の所が全く思い出せなかった
ああ、ほんと自分でも情けない
「……出直してきます」
立ち上がってつぶやくように言うも聞こえてないのかそれともわざとなのか灘はこっちを見ない
自分でまいた種だけどやっぱり落ち込む
はあ、とため息をひとつおいてトボトボ教室をさった
「あり?死んだ魚の目してどうしたのさ、しいちゃん」
どこにも焦点をあてずフラフラと歩いてたら目の前にはお腹をぽんぽん叩くまこがいた
「あーまこちゃんか、」
まこは返事の代わりに、けぷっとなんとも可愛らしいゲップをした(汚いっちゃ汚いけど)
「灘、超ぷんすかぷんだったんだけど」
「うっそ、まじにー?」
「まじかるまじけり」
「しいちゃんお疲れぽんたー」
「ぽんー」
「よし、じゃあ落ち込むしいちゃんにアドバイスしたあげる!あのね……………」