SとNの法則
猿、と何食わぬ顔で言いやがる柊に雑誌を投げ返すといとも簡単にキャッチしやがった
「お前は野球部か!」
「ホント訳分かんねぇよ、お前」
「何?柊、あたしのことそんな知り「たくねーよ」
柊にバッサリ切られ少し落ち込む
くそう、最後まで言わしてくれたっていいじゃないか、ええじゃないか!
「とりあえず、俺からも灘に言っといてやるからお前はとっとと帰れ、邪魔だ」
え、何こいつ、ツンデレ?世の女の子が夢中になってるいわゆるツンデレ?いやこの場合デレツン?
もしかしてこいつ私がツンデレに弱いって知ってるのか、知っててやるのか
何てったって灘はツンデレ王子だからな、あのたまに見せるデレにめろめろどっきゅんなんだな
ツンデレ黄金比は7:3とかいうけど灘の場合9:1なんだけどな
「そういうことで柊、ちみをツンデレ大臣に任命するよ」
「心から遠慮する」
「やだなー遠慮すんなってぇ!このシャイボーイ☆」
割と珍しく私たちは(いつもと比べて)仲良く過ごせてたんだが結局、その後私は柊の私物持ち帰ろうとしたのがばれて追い出された
ものすっごいしんれつかつな○○な言葉を投げかけられながら
よし、明日の朝絶対に仕返しに行ってやる
でもその前に灘にちゃんと気持ちを伝えに行こうか