照る照る坊主
父は語らぬ人となり

母は水商売を始めた。


毎日、布団に籠もっては孤独に濡らす頬。


いつしかその思いは、濡らした頬と共に渇いて消えた。


感情に麻酔をかけよう。

この苦しみから解放される為に。
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