TEAR TYPE ‐涙の種類‐
ふたりで
わーわー言いながら
橋本くんは
自分の教室へ帰って
行った。
『ガラガラガラ』
「おはよーございます。」
先生が教室に入り
その後ろに噂の
転校生がいた。
見た目は坊主で、まさにスポーツ少年という感じで普通だった。
どこにでもいそうな
平凡な感じだった。
教室は、一気にうるさくなりあちらこちらで色々言われていた。
「転校生の、宮下拓です。
なかよくね!」
「よろしく」
低く、太い声で一言言っただけだった。