告白ゲーム
大好きなあの人
鼻歌混じりに、上機嫌な様子の龍。
目指すのは、あそこ。
1階の、玄関のすぐ横。
白い引き戸が目印の、保健室。
「あーりーさー!」
いつものように呼び捨てで、いつものように大きな声で、愛しい人の名前を呼ぶ。
「あっ!また来たんですか?!具合悪くないなら教室に戻りなさっ――きゃあっ!?」
有紗の言葉を無視して、彼女に抱き着く。
「ち、ちょっと、やめなさいっ!」
「やだあ~!」
「な、何言ってるのよっ!もう!離れてっ」
「やだ!有紗気持ちいい」
「もう~~!」
泣きそうになっている有紗を見て、思わず身を離す。