告白ゲーム
「ほらあ!杏もそう言ってるんだから、さっさとじゃんけんしちゃおうよ!」
散々悩んで出た案が、じゃんけんだった。
それに散々文句を言っていたのは美鈴で、美鈴のせいでなかなか事が進まなかった。
それなのに今は、どういう風の吹きまわしか、あれほど嫌がってたじゃんけんに賛成している。
棗は、ハァッと短くため息をして、
「じゃあ、どんな結果でも文句は言うなよ?」
これ以上は、美鈴の我儘は受け入れない。
という意味を込めて、美鈴に念をおした。
「大丈夫だって!
じゃあいくよ?
じゃーんけーん……
しょっ!!!」