告白ゲーム
さっきだって、こうやってキスするのも、彼にとっては遊びにしかないって言い聞かせても、あたしにはどうしても無理だった。
あたしを好きになって欲しい、って欲張りになってしまう。
気持ちがなくてもいいから、もっとキスしてって願ってしまう。
――そんな時に聞いた彼からの告白。
あたしは一瞬、夢だろうかと疑った。
でもこれは、紛れもない事実で。
しっかりと抱き締められた腕の力はホンモノで。
だからあたしは凄く凄く嬉しくて、泣きたくなったけど、まだ大事な返事をしていない。
泣くのはそれから。
今から言うから、ちゃんと聞いて?