告白ゲーム


さっきだって、こうやってキスするのも、彼にとっては遊びにしかないって言い聞かせても、あたしにはどうしても無理だった。



あたしを好きになって欲しい、って欲張りになってしまう。



気持ちがなくてもいいから、もっとキスしてって願ってしまう。



――そんな時に聞いた彼からの告白。



あたしは一瞬、夢だろうかと疑った。



でもこれは、紛れもない事実で。



しっかりと抱き締められた腕の力はホンモノで。



だからあたしは凄く凄く嬉しくて、泣きたくなったけど、まだ大事な返事をしていない。



泣くのはそれから。



今から言うから、ちゃんと聞いて?


< 41 / 43 >

この作品をシェア

pagetop