ずっと欲しかったモノ~ひねくれgirlの恋~
恐る恐る相手を見ると
サッカー少年だった。
「大丈夫か??」
そう言って
あたしの腕を掴んで
立たせてくれた。
あたしは
その行動を見て
ドキンと胸が高鳴るのが分かった。
何で??
「ってか
別に自分で立てるし」
あたしは
その手を振り払うと
屋上に足を進めた。
あんなことされたら
誰でもドキンってくるよね。
だってさ
優しい男ってみんな好きだもんね。
あんなことされたら
キュンってくるよね。
キー
屋上が鈍い音をたてて開いた。
あたしは
足を踏み入れた。