ずっと欲しかったモノ~ひねくれgirlの恋~
「いいよ」
待ち受けてたのは意外な言葉。
「ホント!?」
紫苑は満面の笑みだ。
ウソでしょ??
だってあたしのこと好きなんじゃないの??
意味分かんないんですけど!!
「良かった。
蒼くんは杏のこと好きだって思ってたから」
何か…
目の前が真っ暗だよ。
何かぼやけてきたよ。
「全然。
別に何とも想ってないし」
ウソでしょ??
あたしの勘違い??
何か胸が苦しいよ。
頬を温かいものが伝う。
腕で拭き取ると
それは涙だった。
「あれ??
何で??
何これ??」
あたしは
何で出てくるか分かんない。