ずっと欲しかったモノ~ひねくれgirlの恋~
三章
忘れられない
最近は
あいつのこと避けてた。
何か会うのって
凄く気まずいじゃん。
「杏…」
声の方に目を向けると
紫苑がいた。
紫苑とは
あの日以来話していなかった。
「この前はゴメン。
あたし…
蒼くんのことになったら
自分が自分で操作できなくなって…」
紫苑は
申し訳なさそうに
頭を下げた。
「別にいいよ」
あたしは
もうそんなことは
どうでも良かった。
友達なんて
好きなひとなんて
もういらなかった。