ずっと欲しかったモノ~ひねくれgirlの恋~
三章

忘れられない




最近は


あいつのこと避けてた。


何か会うのって


凄く気まずいじゃん。


「杏…」


声の方に目を向けると


紫苑がいた。


紫苑とは


あの日以来話していなかった。


「この前はゴメン。


あたし…


蒼くんのことになったら


自分が自分で操作できなくなって…」


紫苑は


申し訳なさそうに


頭を下げた。


「別にいいよ」


あたしは


もうそんなことは


どうでも良かった。


友達なんて


好きなひとなんて


もういらなかった。



< 90 / 116 >

この作品をシェア

pagetop