ずっと欲しかったモノ~ひねくれgirlの恋~



あたしは


古びた扉を開けた。


保健室独特の匂いがして


あたしの鼻をツーンとさせる。


「頭痛い…」


あたしは


白衣を着た先生のところに行く。


「あら??


あなたも??」


あなたも??


他に誰かいるの??


「取り合えず


ベッドで寝てなさい。


先生は


ちょっと用事があるから


職員室に戻るわ」


そう言って


保健室を出て行った。


あたしは


その姿を確認すると


カーテンを開けた。


その途端


布団に顔を埋めていた男の子が


こっちを見た。


「あんた…」




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