ずっと欲しかったモノ~ひねくれgirlの恋~
「ねぇ…」
あたしは
携帯電話を取り出した。
「ん??」
サッカー少年は
不思議そうな顔で
こっちを見ている。
「メアド交換しない??
あの時のことは
水に流してさ」
あたしにとって
自分の気持ちを伝えたってことは
水に流せる程
軽いもんじゃない。
でも
このままだったら
あんたのこと
一生かかっても忘れられないしょ??
「いや…
でも、俺
いちお彼女いるし…」
戸惑って言うサッカー少年。
「ちょっとくらいは
あたしの言うこと聞いてよ。
あんたのこと
忘れてあげるんだからさ」