ずっと欲しかったモノ~ひねくれgirlの恋~
こんな状態のまま
いられるハズなんてなかった。
あたしは
走って屋上に向かった。
ここで沢山
あいつに会った。
今日も会えるかな??
そんな期待もしていた。
キィー
古びた扉の開く音に
あたしは反応した。
絶対あいつだと思った。
でもそいつは
あたしの愛しい人ではなかった。
名前は分からないけど
あいつの友達だった。
確かあたしが
不細工って呼んでた奴。
「何してるの??」
あたしの隣に座って
そう聞いてくるあいつの友達。
「別に…」
もう本性なんて
出しても出さなくても
どうでも良かった。