となりの肩





「あんたが持ってていいよ、オレはもういらない…」



コーヒーをすすって 言った





野月は 何も言わず
手紙を離さなかった





「墓参りに行くよ。近いうち、咲早さんと」






「……、バカみたい。アンタも私も…」



わずか野月がもらした弱音





馬鹿みたい、






「……、仕方ないよ。そういう生物だから」
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