ふるーつみっくす


あたしはいつの間にか
学校内での
不良グループのトップに
たっていた。

居心地は悪くはなかった。

逆らう奴は
ほとんどいなかった。

けどたった1人。

「ゆりか!!元にもどってよ!!」

「今更なんだよ!!」

「そんなことしてたって
喜ばないよ、きっと空で…
きっと泣いてるよ」

あたしは何のために。

我に返ったあたしは
気づいた。

みんなはあたしを
怖がってる。

みんなに愛されるような
人になりたかった。

今は真逆じゃん

何してんのあたし

「今更、」

「遅くないよ!!」



あたしをずっと
支えてくれるからって
言ってくれた。

ちょっとずつで
いいからって。

あたしは
また本当の友達を
持つことができた。

名前は成海。

あたしとは真逆の
真面目でおもしろい子だった。

ちょっとずつ…

成海と一緒に乗り越えてきた。

少しずつ
あたしに話しかけてくれる
そんな人が出始めた。

あたしは嬉しかったんだ。
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