紅い記憶

「おまえ、いつまでそのゲームやってんだよ、稔。」


「あと1回でやめるよ。」


「いっつもそう言って……それで1回でやめたことなんて、今まで一度もねーよ。」


「大丈夫!今日は絶対!……よし、最後の1回!」



 調子よく、最後の百円玉を機械に入れたときである。

 
 他の高校の男子生徒5~6人のうちの一人が、圭とぶつかった。

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