紅い記憶
「ねぇ、名前なんていうの?どこの高校?何年?」


「こんな弱っちい奴らより、俺らの方が良くない?遊び行こうぜー」


「なにすんのよ!放して。」



 どんどん桜に近づいていく彼らに、稔と圭がいっせいに殴りかかる。


 人数的には不利な二人が、次々と殴り倒していく。


 しかし、騒ぎが大きくなってしまう前にと、向こうがひるんだすきに稔達はその場から走り去った。


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