紅い記憶
 何かに夢中になっていると、時が経つのは早いものだ。


 気づいた時にはもう閉店間近だった。


 すると一人の男性が入ってきた。



「月山桜さんって子、このクラスかな?」


 近くにいた生徒に聞きながら、恐る恐る教室に入ってくる。



 月山和樹だった。


「どうしたの?」



 桜は驚いて和樹に駆け寄る。


 
 稔も和樹のところへ走って行った。
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