紅い記憶
 そして、6時になった。


 皆、言い伝えを意識しているのだろうかそわそわしている生徒ばかりだった。


稔がなんとなく外を見ると、圭が誰かを探しているのが目に入った。


 そういや、朝、言い伝えについて話してたから、きっと誰かに告白でもするのか?へぇ、圭って好きな奴いたんだ。



 そんなことを考えながら、6時になっても特に変わったこともなく、稔は桜と過ごした。



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