【短編】弁当男子と桜の季節
「…………。」


沈 黙 。


かと思いきや。



『ぐぅ〜〜〜。』



………!?



か…笠原?


見ると、顔が真っ赤になっている。

「あ…朝ご飯食べれなかったから…。」







ブッ!!


あはは!!とつい笑ってしまった。

「ひ、ひどい〜!!」

「ごめんごめん、実は俺も朝食べてないんだ。」

「え?そうなの?」


「早弁、しちゃおっか。」


「だねっ!!」


笠原が笑った。

やっぱり緊張してる顔より、こっちのほうが好きだな。


…訂正。

こっちのほうがいいな。
< 20 / 36 >

この作品をシェア

pagetop