【短編】弁当男子と桜の季節
「悪ぃ!遅くなった!!」

はっ!!


気がついたら巧くんと綾が来ていた。

っていうか、綾…彼氏連れてきてる…。


巧くんも…彼女かな?


「綾、健吾くん、出張じゃなかったの?」


「あぁ、明日からだったから、つれて来ちゃった。」



かっ…軽い…。



「さ、場所とろうぜ。」


巧くんの号令で場所取りに向かったのは良いけど…

余った私たち二人が並んで歩く事になる。


なんか、トリプルデートみたい!?


「あそこにしようか。」


綾が桜の木の下を指差した。

決して大きな木ではないけど、立派に枝を広げ、堂々と咲き誇っている。

きれいだなぁ…。
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