【短編】弁当男子と桜の季節
「…………。」


どうしよう…。


何話そう…。

そう思っていた時、変な音が沈黙を破った。


『ぐぅ〜〜〜。』



!!!?

お、お腹鳴っちゃった!!


そ…そういえば、朝ご飯食べてないよ〜。


はずかしい…。


酒井くんめっちゃ見てるし〜!!

「あっ…朝ご飯食べれなかったから…!!」


慌てて弁明したら、酒井くんはお腹を抱えて笑い出した。

「ひ、ひどい〜!!」

「ごめんごめん、実は俺も朝食べてないんだ。」

「え?そうなの?」




「早弁、しちゃおっか。」
酒井くん…。

お腹が鳴っても引かないでくれた。

うれしいな。


おべんと、食べよう!



「そだねっ!!」
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