【短編】弁当男子と桜の季節
酒井くんはまた笑顔でいろいろ教えてくれた。


いつか、私が酒井くんに料理を作る日がくるのかなぁ?


多分(いや、絶対)酒井くんの方が料理上手だから、いっぱい勉強しなくちゃ!



一通り説明してくれた酒井くんが、サンドイッチのバスケットを手にした。

「サンドイッチ、食べて良い?」


来たっ!!


「どうぞ。あんまりおいしくないかもしれないけど…」

一口、二口と酒井くんがサンドイッチを口にした。

「…………。」

…リアクションは?

味はどう!?

口に合った!!?



「………うまい。」

へ?

「これ、めっちゃうまいよ!!すげーよ笠原!!」

よ…よかったぁ…。

こんなに喜んでもらえるなんて。

頑張った甲斐があった!


お茶を注いでいたとき、酒井くんがつぶやいた。
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