【短編】弁当男子と桜の季節
斎藤先輩っていっつも横暴なんだよな〜。


こっちの都合おかまいなしっていうか…。



「場所取りって、何時くらいから行くもんなの?」


僕に聞かれても知るかよ〜。


「開催時間によるんじゃね?」




「開催時間…。何時っけ?」


忘れた。


とりあえず回覧板を探す。




フロアを見回すと、回覧板はちょうど笠原と綾の手に渡ったところだった。


「優介、見てきて。」


「俺がかよ!?」


実はバレンタイン以来何となく恥ずかしくて、笠原とうまく絡めない。


「いいから、行けって!!」


「やだよ!巧が行けよ!!」


「じゃあ俺が…。」

しゃしゃり出てきたのは後輩の山下。

「いやいや、俺が…。」

なぜか斎藤先輩戻ってきてるし。

「やっぱり俺行くよ…。」

巧まで…

つ〜かこの流れ…。

言わなきゃダメか…。



「なら俺が…。」

「どうぞどうぞ……。」



ダチョウ倶楽部か!!
< 3 / 36 >

この作品をシェア

pagetop