quirk of fate
僕は今年、高校生になった。
僕の高校ではできるだけ部活に入らなければならなかった。
正直いって僕は何も特技が無い。
そんな僕はこれといって入りたいと思う部がなかった。
けど入らないと親がうるさい。
僕の親はどちらとも専門学校で高校という高校に行っていない。
だから自分達ができなかったことを子供にやってほしいという思いがあるのだろう。
小さな頃もよく習い事をやらせようとしていた。
何かしらに「あんたは字が汚いからお習字に行きなさい。」とか、
「あんたはまともに泳げないからスイミング習いなさい?」とか、その他もろもろ色んな分野にわたって提案してきたが、僕はどれも首を振らなかった。
呆れた母親は、僕に無理やりピアノ教室に通わせた。
しかしそれも、一年ちょっとで幕を閉じた。
そんなこんながあって僕は頭を悩ませていた。