続・教師×生徒【恋愛物語】
「来週、また来るわ。それまでに用意しといて。」


そう言い残すとおばさんは部屋から出ていった。


呆然とするあたし。


どうしよう…。貯金を下ろせばお金は準備できる。
だけど一回、お金を渡しちゃったら味をしめて次から次に催促されたりしたら…。


忘れたくても忘れられなかった辛い思い出が、おばさんの顔を見た瞬間に走馬灯のように甦ってきた。


あたし、一生あの人に付きまとわれなきゃいけない運命なのかな…。


はぁ〜。


あたしの大きなため息だけが部屋の中に響いた。



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