続・教師×生徒【恋愛物語】
「おいっ!菫!!誰に殴られた?」


少しだけ大きくなった慎吾の声。


「し、親戚のおばさん…」


「親戚のおばさんって…中学の時に一緒に住んでたっていう?
会ったのか?何で殴られたんだ?」


この説明をするのは今日は2回目。


里美の時と同じようにあたしは、全てを慎吾に打ち明けた。


そして


「こんな事になって…ごめんなさい。」


聞こえるか聞こえないか分からないような小さな声で謝った。


そっと伸びてくる慎吾の手があたしの左頬を優しく撫でる。


「何で、菫が謝るんだよ。こんなに腫れて…大丈夫だったか?」



< 45 / 74 >

この作品をシェア

pagetop