タイムリミット~私の願い~
「愛利、あたし言ちゃったよ…隆哉に。
一緒に映画…見ることになった。」
その日の昼休み裏庭で愛利とお弁当を食べているときに、こっそり報告をした。
「うっそ、すごい。
ってまあ両思いだから当たり前かっ。
でもすごい、ネガティブななつみにしてわすごい進歩だよ!」
確かにあたしわ今まで、恋愛以外でもずっとネガティブに考えていた。
けど、今回だけわそれだけで終わらせたくなかった。
それくらい隆哉のことが好き。胸をはって言い張れる。
たとえかなわなくても、今なら『好き』って伝えられる。
「愛利あたし、今度の日曜日言う。伝える。」
「ん?」
「隆哉に好きって伝える!」
「えっ、マジで言ってんの?」