タイムリミット~私の願い~


急いで着替えて下に下りていった。

お母さにも早く会いたい。
そうだ…!あたし、お母さんとケンカしてったけ?

じゃあ早く仲直りしなくちゃ。
お母さんとだってこの一週間でいっぱい思い出つくらなくちゃ。


「お母さん、おはよう」
満面の笑みで言ってみた。しっかりと目も見て。
いつもだったら、『おはよう』なんてわざわざ言わないけど、今日から言うんだ。


「あぁ、おはよう」

やっぱりそっけない。ケンカしたからあたりまえか。


「あのね、あたし決めたから。メールも限度を考える。
ケータイ…使いすぎちゃってごめんなさい。」


「なつみ…」

使いすぎちゃったのわ、愛利にたくさん相談をしまくっちゃっていたから。
でももうおんなじことを繰り返すことわない。

だって、あたしの命わ後一週間だから。


「よし、わかった!もう使いすぎないのね?」


「うん、大丈夫」


「よしっ、じゃあさっさとご飯食べなさい。
学校おくれちゃうわよ。」



学校…

そっか、もう一度隆哉に会えるんだ!



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