タイムリミット~私の願い~


なんだか少しだけどきどきする。
おんなじ風景なはずなのに、少し違う風に感じる。

青々とした緑いっぱいの木々。いままで気づかなかったけど、ここの空気って最高に美味しい。
思いっきり空気をすいこんで吐き出す。それだけなのに、それだけなのになんだか楽しい。


「はよっ」

後ろから肩を叩かれた。
この声わ…隆哉?

「隆哉!!」

あれ?昨日あたしわ隆哉との待ち合わせに行く前に事故にあちゃったんだよね?
じゃあ隆哉わもしかして…あたしにドタキャンされたって思ってるんじゃないの!?


「あっ、お前さ昨日これなかったじゃん。だから来週にしようぜ。映画みに行くの。」


「へ?」

どういうこと?
昨日これなかったって…なんで?


「どういうこと?あたしなんでこれなかったの?」


「は?お前何言ってんの?」

バカだあたし、すっごいバカなこと聞いちゃった。
もう!これなら最初っから、カタジーナにどうゆう風になるのか聞いとけばよかったよ……
でも、どうにかしてごまかさないと…!



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