タイムリミット~私の願い~
それからわはやかった。


まるで、ずっと前から友達のように仲良くなった。
それに顔に似合わず、優しくて思いやりがあるってことも分かった。

毎日のように冗談いって、バカ笑いして…

隆哉わいつのまにかあたしにとって、かけがえの無い存在になっていった。


好きって気持ちが、話すたびに溢れ出しそうになる日もあった。


だけどあたしわ、決して気持ちがばれるようなことも、好きなんて告白する気持ちも全く無かった。


だって隆哉わもてるから。
いつだって可愛い子から告白されてるのを知ってるから。

傷つくのが怖かったあたしわ、何もしなかった。



そんなある日


「ねえ、なつみ!また呼び出されてるよ。隆哉。」

親友の愛利がこっそり教えてくれた。

「嘘!どんな子だった!?」


「それが、3組の川島だってさ」


「川島?嘘、マジで?」


川島わ学年で一番可愛いと、男子も女子もが認める子。
性格もよくて、おっとりしているとにかく、可愛い子。

今まで、隆哉に告白してくる子わ派手なギャルが多かった。
だけど川島わ、純粋で清潔のある子。


「今回わ隆哉OKするんじゃないの?なつみぃ」



< 9 / 60 >

この作品をシェア

pagetop