約束の言葉

それはついさっきの事だった。
ヒロキから告げられた突然の別れ…
恋人から友達に戻った瞬間だった。

…理由は受験勉強だった。

私より1つ上の中3のヒロキは
あと半年後に受験を控えていて
本気で勉強に取りかかりたいらしい。

「もし受験が終わる3月
悠希がまだ俺のこと好きでいてくれたら
また考えてやるよ。」

「ぢゃあ待ってるから…」

「おう」

そう言って笑って
うちの頭撫でてくれた。
おっきな手だった。

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